遺品整理とは
遺品整理は、亡くなった方が残した家財や身の回りの品を、残す物・引き継ぐ物・手放す物に分け、住まいを次の用途(返却・売却・賃貸・引き続き住む)に引き渡せる状態にする作業です。単なる片付けと違うのは、通帳・印鑑・権利証・遺言書といった相続手続きに必要な物が家の中に混ざっている点と、形見や写真など「捨ててよいか判断に時間がかかる物」が多い点です。
そのため遺品整理では、作業そのもの(仕分け・梱包・搬出・清掃)よりも、その前の「何を残すかを決める」段階が大切になります。あつまる君では、この確認を見積り時と作業前に書面と写真で行ってから作業を始めています。
遺品整理の全体の流れ(7ステップ)
- 期限のある手続きを先に確認する:相続放棄(3か月)、相続税の申告(10か月)、相続登記(3年)など。詳しくは遺品整理はいつから始める?。
- 遺言書・重要書類を探す:遺言書、通帳、印鑑、保険証券、不動産の権利証、年金手帳など。見つけた遺言書は勝手に開封しない(遺品整理で捨ててはいけないもの)。
- 残す物・引き継ぐ物を決める:形見分け、写真・アルバム、貴金属、骨董品、仏壇・仏具など。家族の間で「誰が何を引き取るか」を先に決めておくと後の作業が止まりません。
- 買取査定に出す物を分ける:貴金属、ブランド品、骨董品、家電(製造から年数の浅い物)などは買取査定の対象になります(遺品買取・査定ガイド)。
- 自分で行うか業者に依頼するかを決める:物量、家までの距離、搬出の難しさ(階段・エレベーターの有無)、期限で判断します。
- 業者に依頼する場合は出張見積りを取る:見積書に作業範囲・料金・追加費用の条件が書かれているかを確認します(遺品整理業者の選び方)。
- 作業・確認・引き渡し:作業前後の写真で仕上がりを確認し、残す物が誤って搬出されていないかを確認してから支払います。
自分で行う場合と業者に依頼する場合の違い
| 自分で行う | 業者に依頼する | |
|---|---|---|
| 費用 | 処分費・車両代・自分の交通費のみ | 間取り・物量に応じた作業料金(料金の目安) |
| 時間 | 数日〜数か月(週末ごとに通う場合) | 1K〜2LDKで数時間〜1日程度 |
| 向いているケース | 物が少ない、近所に住んでいる、時間に余裕がある | 物が多い、遠方に住んでいる、退去・売却の期限がある、大型家具の搬出が難しい |
| 注意点 | 自治体の粗大ごみ回収は申込みから収集まで日数がかかる。家電リサイクル法の対象品(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン)は別途手続きが必要 | 見積書・契約書で作業範囲と追加費用の条件を確認する。残す物を作業前に共有する |
遠方に実家がある場合は、往復の交通費と日数を考えると、業者に一度でまとめて依頼したほうが総額で安くなることもあります。あつまる君では、鍵のお預かりと写真・電話での確認で、立ち会いなしでも作業を進められます。
遺品整理にかかる日数の目安
業者に依頼した場合の作業時間は、間取りと物量でおおむね決まります。あつまる君の目安では、ワンルーム〜1Kは1人で1時間程度、1LDKは2人で2時間程度、2LDKは2人で3時間程度です。一戸建てや物量の多い空き家では、2〜4人で半日〜1日、事例では4LDKの空き家整理を4人・約5時間で終えたケースがあります。
自分で行う場合は、仕分けに最も時間がかかります。特に書類・写真・衣類は一点ずつ判断が必要なため、1部屋あたり数時間〜1日を見ておくと現実的です。自治体の粗大ごみ回収は申込みから収集まで日数がかかるため、退去日がある場合は逆算して申し込みます。
費用の目安
料金は間取りだけでなく、物量・搬出条件(階段、エレベーターの有無、トラックまでの距離)・買取できる品の有無で変わります。あつまる君のWEBキャンペーン価格の目安は次のとおりです。
| 間取り | WEBキャンペーン価格 | 通常価格 | 作業の目安 |
|---|---|---|---|
| ワンルーム | 18,000円〜 | 25,000円〜 | 1人・1時間程度 |
| 1K | 30,000円〜 | 35,000円〜 | 1人・1時間程度 |
| 1LDK | 50,000円〜 | 60,000円〜 | 2人・2時間程度 |
| 2LDK | 80,000円〜 | 100,000円〜 | 2人・3時間程度 |
3LDK以上や物量が多い場合は現地で確認のうえ見積書でご案内します。買取り可能な品がある場合は、査定金額を整理費用から差し引けます。料金の内訳や追加費用の条件は遺品整理の費用・料金相場で詳しく解説しています。
遺品整理・家財整理・生前整理・空き家整理の違い
| 名称 | 対象 | 主な場面 |
|---|---|---|
| 遺品整理 | 亡くなった方の家財・身の回りの品 | 相続、賃貸の退去、実家の売却前 |
| 家財整理 | 住まいに残った家具・家電・生活用品全般 | 空き家の売却・賃貸・解体前、施設入居後の自宅 |
| 生前整理 | 本人が元気なうちに行う持ち物の整理 | 終活、住み替え、施設入居の準備 |
| 空き家整理 | 長期間使われていない家の家財の搬出 | 相続した実家の売却・管理、解体前 |
作業内容(仕分け・搬出・清掃)は共通ですが、遺品整理では相続手続きに関わる書類や形見の確認が加わります。あつまる君ではいずれも同じ料金の目安でご案内しています。
捨ててはいけない物・迷ったら残す物
作業を急ぐと、相続手続きに必要な物や、あとから価値が分かる物を処分してしまうことがあります。次の物は「迷ったら残す」が基本です。
- 遺言書(封のある物は開封しない。家庭裁判所の検認が必要な場合があります)
- 通帳・キャッシュカード・印鑑・印鑑登録証・マイナンバーカード・年金手帳
- 不動産の権利証(登記識別情報)・固定資産税の納税通知書・賃貸借契約書
- 保険証券・証券会社や年金の通知書・借入やローンの書類(負債の把握にも必要)
- 請求書・領収書・公共料金の明細(解約手続きと相続財産の把握に使います)
- 写真・手紙・日記などの思い出の品、貴金属・骨董品・美術品
- 鍵(家・車・金庫・貸金庫)、スマートフォン・パソコン(デジタル遺品)
それぞれの理由と保管の考え方は遺品整理で捨ててはいけないものにまとめています。
遺品供養・仏壇整理
人形・写真・手紙・仏壇・仏具など、そのまま処分しにくい品は、提携寺院などでの供養をご案内できます(別途費用)。仏壇は処分の前に閉眼供養(魂抜き)を行う考え方があり、宗派や寺院によって手順が異なるため、菩提寺がある場合はまず相談するのが確実です。供養を希望する品は、仕分けの段階で「供養する物」として分けておくと当日の作業が止まりません。
トラブルを避けるための確認事項
国民生活センターには、遺品整理サービスについて「契約時に提示された金額と異なる請求を受けた」「希望していない物まで処分されてしまった」といった相談が寄せられており、複数社から見積もりを取ること、書面で契約内容を確認すること、処分対象物と追加費用の有無を事前に確認することが勧められています。
- 見積書に「作業する場所・搬出する品・基本料金・追加料金の条件・支払い方法」が書かれているか
- 契約書で「作業日・作業内容・料金・キャンセル条件」を確認してから作業を決めているか
- 残す物(重要書類・写真・形見)を作業前に共有し、見つかった貴重品を確認してから進めてくれるか
- 作業前後の写真で仕上がりを確認できるか
- 一般廃棄物の処理方法(許可業者との提携)と、買取に必要な古物商許可を持っているか
業者を比較するときの具体的な見方は遺品整理業者の選び方をご覧ください。
あつまる君の遺品整理
あつまる君は、福岡県・山口県・大分県を中心に、佐賀県・長崎県・熊本県で遺品整理・家財整理を行っています。遺品整理士認定協会の認定を受けた遺品整理士5名(経験10年以上)が在籍し、見積書・契約書で作業内容を確認してから、仕分け・搬出・買取査定・遺品供養・作業後の簡易清掃まで対応します。出張見積りは無料で、見積りだけのご依頼でも問題ありません。
サービスの詳細と対応地域は遺品整理サービスのページをご覧ください。
参考・出典
- 国民生活センター「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル」(2018年7月19日)
- 法務省「相続登記の申請義務化(令和6年4月1日開始)」
- 国税庁 タックスアンサー No.4205「相続税の申告と納税」
- 裁判所「遺言書の検認」
- 裁判所「相続の放棄の申述」
- 一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士とは」
※法律・税務の手続きは個別の事情で異なります。相続や税金については司法書士・税理士などの専門家にご確認ください。
