先に確認したい「期限のある手続き」
| 手続き | 期限 | 遺品整理との関係 |
|---|---|---|
| 相続放棄の申述 | 自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内(家庭裁判所) | 借入やローンの書類が家に残っていないか、放棄を検討する前に確認が必要 |
| 相続税の申告・納税 | 被相続人の死亡を知った日の翌日から10か月以内(税務署) | 通帳・証券・不動産の書類など、財産を把握する資料が家の中にある |
| 相続登記の申請 | 不動産の取得を知った日から3年以内(2024年4月1日から義務化。それ以前の相続分は2027年3月31日まで) | 権利証・固定資産税の納税通知書を捨てないこと。正当な理由なく怠ると10万円以下の過料の対象 |
| 遺言書の検認 | 遺言書の保管者・発見者は遅滞なく家庭裁判所に提出 | 封のある遺言書は家庭裁判所で開封。公正証書遺言と法務局保管の自筆証書遺言は検認不要 |
| 賃貸の解約・退去 | 契約書の解約予告期間(1〜2か月前が多い) | 退去日までに室内を空にする必要がある |
注意
相続放棄を検討している場合、遺品の処分が「相続を承認した」とみなされる可能性があります。財産の処分にあたる行為をする前に、司法書士・弁護士に相談してください。
亡くなってから遺品整理までの時系列
| 時期の目安 | 行うこと | 遺品整理との関係 |
|---|---|---|
| 7日以内 | 死亡届の提出、葬儀 | — |
| 14日以内 | 年金受給停止、健康保険・介護保険の資格喪失届 | 年金手帳・保険証を捨てない |
| 1か月前後 | 公共料金・携帯・クレジットカードなどの解約、遺言書の有無の確認 | 明細・契約書・遺言書を探す段階 |
| 3か月以内 | 相続放棄・限定承認の判断 | 借入・ローンの書類を確認。放棄を検討中は遺品の処分に注意 |
| 4か月以内 | 準確定申告(必要な場合) | 収入の分かる書類を残す |
| 10か月以内 | 相続税の申告・納税 | 通帳・証券・不動産の書類で財産を把握 |
| 3年以内 | 相続登記 | 権利証・納税通知書を残す |
遺品整理そのものは、この時系列のどこで行っても構いませんが、「書類を探して集める」作業は1か月前後までに済ませておくと、その後の手続きが止まりません。
始めやすいタイミングの目安
- 賃貸住宅の場合:解約予告後、退去日から逆算して2〜4週間前に見積りを取ると、日程の調整がしやすくなります。
- 持ち家(売却・賃貸に出す)の場合:相続登記と並行して進めます。売却前に室内を空にする必要があるため、不動産会社との打合せ時期に合わせて見積りを取ります。
- 持ち家(当面そのまま)の場合:急ぐ必要はありません。四十九日や一周忌など、家族が集まる機会に「残す物」を決め、その後に整理する進め方が一般的です。
- 遠方に住んでいる場合:帰省のたびに少しずつ進めると数か月〜年単位になりがちです。一度の帰省で「残す物の確認」を済ませ、搬出は業者に任せると短期間で終えられます。
住まいのパターン別スケジュール
賃貸住宅(アパート・マンション・公営住宅)
解約予告から退去日までが期限になります。解約予告の期間は契約書に書かれており、1〜2か月前が多いです。退去立会いの前日までに室内を空にする必要があるため、退去日の2〜4週間前に出張見積りを取り、作業日を確定させます。あつまる君の事例では、1Kのアパートを2名・約2時間で整理したケースがあります。
持ち家を売却・賃貸に出す
相続登記を済ませてからでないと売却できないため、登記の手続きと並行して家財整理を進めます。不動産会社の査定や内見の前に室内を空にしておくと、その後の手続きが早く進みます。
持ち家に家族がそのまま住む
急ぐ必要はありません。故人の部屋だけを先に整理する、季節の変わり目に少しずつ進めるなど、家族の生活に合わせて進められます。大型家具の搬出だけを業者に依頼する使い方もできます。
施設・病院に入所していた場合
施設の居室は退去期限が短いことが多く、数日〜2週間程度で明け渡しを求められる場合があります。持ち込んでいた家財は少ないことが多いため、日程を優先して業者に依頼するか、家族で運び出します。
先延ばしにしたときに起きやすいこと
- 空き家は湿気・害虫・雨漏りで家財の状態が悪くなり、買取できたはずの品が処分対象になることがあります。
- 賃貸は退去が遅れるほど家賃が発生し続けます。
- 相続登記(3年)や相続税の申告(10か月)の期限が近づくと、書類探しと整理を同時に急ぐことになります。
- 家族の記憶が薄れ、「どれが形見で、どれが処分してよい物か」の判断が難しくなります。
急がなくてよい場合でも、「書類を集める」「残す物を決める」の2つだけは早めに済ませておくと、その後はいつ整理しても困りません。
始める前に決めておく3つのこと
- 家族の間で「残す物」と「引き取る人」を決める:形見分け、写真・アルバム、仏壇・仏具、貴金属、骨董品などは、作業の前に決めておくと当日に迷いません。
- 書類を一か所に集める:通帳・印鑑・保険証券・権利証・請求書・借入の書類は、相続手続きと解約手続きの両方で使います。まとめてから整理を始めると処分ミスを防げます(遺品整理で捨ててはいけないもの)。
- 自分でやる範囲と業者に頼む範囲を分ける:思い出の品の仕分けは家族で、大型家具の搬出と処分は業者に、という分け方がよく選ばれます。
作業にかかる日数の目安
業者に依頼した場合、ワンルーム〜1Kは1時間程度、1LDKは2時間程度、2LDKは3時間程度、一戸建てや物量の多い空き家は半日〜1日が目安です。見積りから作業日までは、空き状況によって数日〜2週間程度です。自分で行う場合は、仕分けに時間がかかるため、1部屋あたり数時間〜1日、家全体で数週間〜数か月を見込んでおくと無理がありません。
遠方から進める場合
実家が遠く、何度も通えない場合は、帰省を「残す物を決める日」に充て、搬出は業者に任せる進め方が現実的です。あつまる君では、事前に取り決めた方法で鍵をお預かりし、写真や電話で確認しながら作業を進め、作業前後の写真を報告します。立ち会いなしでも進められるため、帰省は1回で済むことが多くなります。
急ぎの場合は、空き状況により最短即日の作業にも対応しています(福岡県内の営業所周辺)。退去期限が迫っている場合は、その旨をお伝えください。
時期による違い
引越しシーズン(2〜4月)や年末は日程が取りにくく、繁忙期は料金が変わる場合があります。空き家の場合、夏場は害虫や湿気で家財の状態が悪くなりやすいため、長期間放置しないほうが整理はしやすくなります。
急ぎの場合、あつまる君では空き状況により最短即日の作業にも対応しています(福岡県内の営業所周辺)。日程は見積り時にご相談ください。
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全体の流れは遺品整理 完全ガイド、料金の目安は遺品整理の費用・料金相場、業者を比較するときの見方は遺品整理業者の選び方をご覧ください。
参考・出典
- 裁判所「相続の放棄の申述」
- 国税庁 タックスアンサー No.4205「相続税の申告と納税」
- 法務省「相続登記の申請義務化(令和6年4月1日開始)」
- 裁判所「遺言書の検認」
- 法務省「自筆証書遺言書保管制度」
※法律・税務の手続きは個別の事情で異なります。相続や税金については司法書士・税理士などの専門家にご確認ください。
